膀胱結石
サクラちゃん 10カ月 モモンガ
サクラはアメリカモモンガという珍しい種類の動物です。あまり馴染みがないかと思いますが、「サクラ~~」と名前を呼ぶと肩を目掛けて飛んで来たり(たまに失敗して顔に飛びついて来るのが痛いですが ・・)、寝起きにノビをしたりと、犬猫達と同じ様にかわいらしく人懐っこい動物です。
ある日、サクラの大きな目がショボショボし、あまり開いていない事に気付きました。よく観察してみると元気もなくケージからも出たがりませんでした。暑さのせいかと思いましたが、心配でしたのでエキゾチック動物を診てくれるこちらのセンターへ連れて行く事にしました。
レントゲン検査の結果、膀胱に結石が見つかりました。通常は、できてしまった結石に対しては摘出手術が一番の治療で、術後は、摘出した結石の種類を分析し、その結果によって食事や薬で再発しないようにコントロールをしなければならない事が解りました。そこで膀胱結石を摘出する手術を受ける事にしました。
レントゲン検査で膀胱結石の診断が確定されましたが、始めは検査自体も小さなサクラには負担になるのではないかと迷いました。けれども具合の悪いサクラを目の前にしたら、自分が今してあげられることはしてあげたいと思いました。
手術後は順調に回復しましたが、投薬には苦労しました。すばしっこい モモンガを捕まえて薬を口に入れる事は思った以上に大変でしたが、洗濯ネットにサクラを入れ、ネットの網目から投薬するという作戦で成功しました。苦労の甲斐あって、今では以前の様に天井につかまったり、部屋を飛びまわったりする楽しい生活に戻る事ができました。
今後は、再び結石ができないよう食事内容に気を使っていくつもりです。